もし検索からこの記事に辿り着いたのであれば、ニトリの店舗に置いてあるワインボトルを見て「おっ!」と思ったのではないでしょうか?
実はニトリの店頭にあるディスプレイ用ワインボトルには「CHATEAU NITORI」と表記されているのですよね。
ワイン好きでなければ見落としてしまうような細かい点にまでニトリのこだわりが込められていて好感が持てます。
本記事ではそのラベルに書かれている表記を解説してみます。
ワインのラベルを読み解く
ワイン名
CHATEAU NITORI
ラベルの中心上部に大きく書かれているのがワイン名です。
フランスボルドー・メドック地区の特級シャトーでは、シャトーの名前がそのままワイン名として表示をされますが、このシャトーニトリもそのままワイナリーの名前が”ワイン銘柄名”になっています。インパクトがありますね!
ワインといえば、フランスボルドーの5大シャトーが有名ですが、そのボルドーのルールに合わせて表記していることが分かります。
製造元
MIS EN BOUTEILLE AU CHATEAU
ワイン名の上部に書かれているこちらの文字は、”シャトーで瓶詰めされましたよ”の意味を表しています。
ワインはシャトーがそのままワインを作るものもあれば、ネゴシアンと呼ばれる買い付け業者がぶどう農家からぶどうを集めて作る場合もあります。
自社オリジナル製品を展開しているニトリですので、ワインでも”自社製”をしっかりアピールしています。
収穫年
2017
こちらの年代表記は、本来はぶどうの収穫年を表すものです。
当然、このニトリワインは実在しておりませんので、このワインボトルを作った年が2017年なのでしょう。
醸造所の等級
Premier Grand Cru Classe
こちらの表記は”畑”や”醸造所”のランクを意味するものです。
ボルドー地方では”醸造所”のランク付として、以下の5つのランクがつきます。
- PREMIERS Grands CRUS(1級)
- DEUXIÈMES Grands CRUS (2級)
- TROISIÈMES Grands CRUS (3級)
- QUATRIÈMES Grands CRUS(4級)
- CINQUIÈMES Grands CRUS (5級)
このシャトーニトリは最上級の”1級”の醸造所と言う表記が付いていますね。
「お、ねだん以上」をキャッチフレーズに展開するニトリですからそりゃ1級ですよね。
原産地呼称制度
APPELLATION KAMIYA CONTROLEE
フランスでは、ワインの生産に付いてAOC制度と呼ばれるルールを決めており、そのルールを守ったワインだけが”Appellation ●● Controlee”と表記をすることができます。
この”●●”の部分は”畑名”や”シャトー名”、”村名”などが入るのですが、ボルドーワインでは”村名”が入る形です。
Appellation Cateau NITORI Controlee とせずに、村名(地域名)である”神谷町”を記載している部分もこだわりポイントですね。
ちなみにこの神谷町の住所はニトリ東京本社の住所です。
シャトーニトリは実在するのか?
”シャトーニトリ”について、明らかに店頭ディスプレイ用と言うことは分かっているのですが、念の為、シャトーニトリで登記をされているのか調べてみました。
調べてみたのは国税庁のサイトです。
当然該当なし!
まぁ、店頭ディスプレイ用なのでそりゃないですよね。
ですが、今度ニトリがワイナリーを所持しないとも言い切れないため、いつかワイナリーを開業or買収してくれないかなと期待しています。
ニトリ本社は北海道ですし、北海道はワインの産地としても有名ですからね。
ニトリ創業地のおすすめ日本ワイン
ちなみに筆者が好きな北海道ワインはこちらの”北海道ケルナー”です。
日本ワインでありながら、しっかりと飲みごたえのあるワインで美味しいですよ。
いつかニトリが自社ワインを販売する日を待ちながら、日本ワインを応援していきましょう。